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「ひかりのかけら」

 作詞/まぐ  BGM/斉はるな
 朗読/有乃なお  作画/io



 

 

振り向かない君の背中

震えるような長い睫毛がじっと空のひかりを見上げたまま動こうともしない

ひかりのかけらが胸の中に棘のように刺さって

君の心を締付けるから

遠くへ飛んで行ってしまいたくなるのだろうか

だから僕の呼び声は君の耳には届かない

 

翼の生えたようなその背中は、

今にもひかりのかけらになって空に溶けてしまいそうで、

僕はいっそう不安になる

君の胸の中でひかりのかけらが軋む音が聞こえる

何度も叫ぶ僕の呼び声はその音にかき消され、君の心にまで届かない

飛んで行くのだろうか…

あの空の向こうのひかりの中へ

飛んで行くのだろうか…

ひかりのかけらになって

 

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